学校からのお知らせ

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【メディカルスクール】Dr.コトーキャンプ in 礼文島

 8月5日~7日、高校2年生20名が日本最北端の礼文島で実施された「Dr.コトーキャンプ」に参加しました。礼文町国民健康保険船泊診療所にて、北嶺13期卒の升田晃生先生の全面的なご協力のもと行われました。初日は升田先生による勉強会から始まり、離島医療の最前線について学びました。2日目の研修では、生徒たちは患者さんのお話に真剣に耳を傾け、エコー機器の操作も一人ひとり体験。積極的に質問も飛び交い、大変学びの多い時間となりました。
 また、診療所では緊急搬送された脳出血の重症患者さんの症例を全員で共有し、ベッドサイド回診にも立ち会うなど、実際の医療現場を間近に体感しました。今年のプログラムの大きな特色は「早期臨床体験実習」でした。実際に島で暮らす患者さんにご協力いただき、医療面接を行いました。末期がんの患者さんや認知症で独居が困難となった高齢者の方々と対話し、島での生活や病気、人生観を伺いながら、そこから問題点を抽出し解決策を考える実践的な課題に挑戦しました。高校生の段階でこのような実習を経験できる機会は非常に貴重であり、生徒たちは医療に携わる者としての心構えを深く学ぶことができました。2日目の夜には、礼文島の名物宿「桃岩荘」に宿泊。宿泊者全員で歌い踊る「ミーティング」にも参加し、生徒たちは思い切り楽しみ、一生の思い出に残る体験となりました。
 最後に、本研修を支えてくださった升田晃生先生から、次のような言葉をいただきました。
「Dr.コトーキャンプ、今年は早期臨床体験実習ということで、実際に礼文島に生きる患者さんを用意し、医療面接を体験してもらいました。高校生の時点でこのような実習をしているところはほかにないと思います。癌末期の患者さんや、認知症で一人暮らしが困難となった超高齢患者さんなど、事前情報を与えたうえで患者さんとの対話から島での生活、病気のこと、人生の哲学を聴取し、そこから問題点の抽出、解決策を考えるまでを課しました。医療面接の難しさや死を間近に控えた患者さんの心に触れ、医療に携わる者の心構えを学んでもらえたかと思います。生徒さん達はみんな真面目で素直で、それぞれ真剣に取り組んでおりました。母校の発展を心よりお祈り申し上げます。」
 生徒たちにとって、この礼文島での体験は医療人を志す上で大きな財産となりました。ご協力いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。

 

 

 

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