校技として、個人技の柔道・チームプレーのラグビーを経験することで、自分自身を磨くことや、周囲と自分との関係を身につけ、心と身体の両方の鍛錬につながっています。
柔道は、"礼に始まり礼に終わる"スポーツです。道着の着方、たたみ方という基本的な部分から指導を始め、礼儀を当たり前のように体に染み込ませるのです。基礎が身につけていなければケガにつながりますが、基礎を身につけるのは粘りの強さなど自分との闘いです。自分と向かいあい、そうして鍛えた力で相手に立ち向かう柔道で、強い精神力を磨くのです。勝つためではなく、身体と精神の鍛錬と言えるでしょう。
ラグビーは、ぶつかりあいの多いハードなスポーツあり、15人で共有するスポーツです。生徒たちに学んでほしいのは、ラグビーの技術ではなくぶつかり合いという困難から逃げず、自分で乗り越えなければならないということです。ラグビーは「子どもを大人に、大人を紳士にする」と言われるように、敵・味方・レフェリーというまわりと自分の関係を通して、人間の成長の過程さながらに、少年を紳士に育てていくのです。