北嶺教育の特徴

国連コース

グローバルプロジェクト国連コース

un1

 「北嶺グローバルプロジェクト」の新たな取り組みとして、本校卒業生(8期生)で国連職員、ニューヨーク在住の山口知也さんを中心に、「国連コース」を立ち上げました。
 国連に関わる講演会をはじめ、国連ワークショップ・勉強会、「模擬国連」への参加、実際に国連を訪問し研修、NY市内視察を通した多様性を学ぶプログラムなどを行います。
 目まぐるしく変化する激動の国際情勢の中で、今後生徒が活躍する様々な分野において「国際感覚を持つ人材」「多様性を理解し経験した人材」の重要性が増しています。
 北嶺での学びを基礎として、多くの生徒が将来世界のリーダーとして活躍できるような環境を、北嶺では今後も用意していきます。

 

 

 北嶺国連コースにおいては、2023年7月から9月にかけて、模擬国連に特化したコースを開催しました。今回は、9月17日に開催された「第5回札幌市高校生模擬国連大会」の参加者を対象に実施し、2年生、4年生、5年生の12名が参加しました。
 合計4回のセミナーをすべてZoomで開催し、郷頭教頭先生、石田先生の全面協力を得ながら、国連職員の山口知也さんがニューヨークから参加して生徒を指導しました。

 <参加者>
2年生 南部佑心、青木拓道、小松崎悠大
4年生 今泉智寛、岡村賢志郎、合六亮、中村将大、和田大河、長谷川恭大、金子冷獅
5年生 東泰一、鯉沼周太郎
特別参加 5年生 佐藤蓮(第5回札幌市高校生模擬国連大会運営)

 今回生徒たちが参加した札幌市高校生模擬国連大会では「国際移住と人権」という難しい議題が設定された中で、生徒たちは本番に向けて議題の調査や議論の準備を行いました。本番まで実施した準備セミナーの中では、本番に向けたスピーチの実践練習を実施するなどして準備をしっかり進めてきました。
 8月20日に開催したセミナーでは、渋谷教育学園渋谷高等学校から特別ゲストとして谷田そよさんと多胡七香さんが参加してくれました。お二人は模擬国連全国大会を経て、ニューヨークの国連本部で開催された世界大会で最優秀賞を受賞した経験から、模擬国連の意義、楽しさについて力強く語ってくださり、国連コース参加者は、本番の模擬国連に向けて強い刺激を受けることができました。

 

  •  

 さて9月17日の札幌模擬国連本番。他校の生徒たちも多数参加して緊張感あふれる会場の中、北嶺の生徒たちも緊張した面持ちながら、これまでしっかり準備した成果を発揮すべく臨みました。北嶺参加者は積極的にリーダーシップをとって議論を進め、自らが決議案を準備するなどして議論の進行に大きく貢献しました。その功績が評価され、5年生の東君・鯉沼君ペア(マレーシア大使担当)は見事に優秀賞を受賞しました。東君は今回の大会において「普段動かさない口を存分に動かした。貴重な経験ができた。」との力強い感想。初めて参加した生徒たちも含めて、北嶺生たちは他校の様々な生徒たちとの交流を楽しみ、「議論の最後にみんなが団結して決議をまとめる瞬間が美しい!」という本当の国連さながらの経験を得て、次回大会への参加に意欲を燃やしていました。
 今回は北嶺国連コースとして初めての大会参加となりましたが、今後も参加を継続してさらに上を目指していきます。北嶺国連コースにおいては、模擬国連を一つの重要な教育ツールと捉えており、模擬国連に特化したコースを開催しています。模擬国連を通して、国際問題に関する知識を深められるのみならず、日本人が苦手とされているディベート力、コミュニケーション力を養うことができます。また、模擬国連大会への参加を通して他校生徒との交流を深めることも魅力の一つです。

 

 

 2023年3月には、33期生(高校2年生)が北嶺修学旅行の中でニューヨークにある国連本部を見学し、「国連コース」の一環として実地体験を行いました。国連本部見学ツアー(英語)に参加した後、山口知也さんと国連本部内でお話をしました。山口さんからは、国連の活動、日本と国連の関わり、現在山口さんが従事する業務(国連平和維持活動(PKO)の支援)などについて説明があり、生徒たちは熱心に聞き入っていました。また生徒からも積極的な質問があり、その内容は国連職員の詳しい仕事内容、国連平和維持活動の中身、国連職員になるための試験、山口さんが国連職員になった動機など多岐にわたりました。山口さんからは「25年前の8期生の修学旅行ではワイキキビーチでサーフィンを楽しんでましたが、今はすっかり様変わり。ハーバード大学での英語講義、国連訪問での熱心な質問など、生徒たちの熱意は確実にレベルアップ。北嶺の着実な進化を感じました。かわいい後輩たちをNYの国連本部で出迎えることができて感無量です。」とのコメントがありました。

 

  •  
  • >

 

2024年7月 特別講演会「国際舞台で働くグローバル人材に求められる能力」パブリック・スピーチ講座
詳しくはこちら

 

2024年10月27日 北嶺国連コース特別セミナーの開催
 

北嶺国連コースの受講生である5年生の今泉智寛君、岡村賢志郎君が、9月に行われた全日本高校模擬国連大会・北海道予選を見事に勝ち抜き、全日本大会出場を決めました!
 北嶺国連コースを始めたのが2023年。そこからわずか1年での全国大会出場という快挙は大変嬉しいお知らせです。

 今泉君、岡村君の全国大会でのさらなる活躍を後押しすべく10月27日に特別セミナーを開催し、渋谷教育学園渋谷高等学校から特別ゲストとして谷田そよさんと多胡七香さんが参加してくれました。模擬国連世界大会最優秀賞受賞者のお二人には、2023年9月にも一度本コースにてお話していただいていますが、今回も受験前の忙しい合間を縫ってご協力いただきました。お二人からは、自らが膨大な時間とエネルギーをかけた経験からの事前準備・調査の大切さ(英語に加えて担当国の言語でも情報収集など)、担当国のみならず他国の情報さえも誰よりも詳しくなるよう調べ抜いたこと、本番では幾度の失敗を経ながらも最終的に楽しんで議論に参加する境地に至れたこと、議場での立ち回りのうまさではなく真に担当国の大使になりきって行動したことなど、大変有益なアドバイスを多数いただきました。事前準備や本番での技術的な情報もさることながら、お二人がいかに真剣に模擬国連に取り組み、どれだけこれを楽しみ、そしてそれが今の自分にどれだけ有益な効果をもたらしているかを熱弁してくれました。
 北嶺の二人にとっては、全日本大会への準備に向けて大変有益な準備方法を学んだのみならず、日本や世界ですでに活躍しているスーパー高校生達から大きな刺激を受ける機会にもなりました。世界王者まで上り詰めた二人が、そのときのすべてをかけて準備した真剣な姿、本番の議論を楽しむ姿、そして将来に対する非常に高い意識・ビジョンなどは、北嶺生が、現在の高校生活の過ごし方や将来目指していくべき道を考える上でよい示唆を与えてくれるでしょう。このように、北海道内外の第一線で活躍する高校生達と交流を持ち、良い刺激をもらえるのも模擬国連に参加する大きな意義の一つです。

 今泉君、岡村君を始め国連コースの受講生は、北嶺生にとって新しい「道なき未知」に挑んでいます。彼らが現在積んでいる貴重な経験・知見を次世代に繋げていき、限りなき世界へ導いていってくれることを願います。

 

pagetop
WP2Social Auto Publish Powered By : XYZScripts.com